住まいに人気のあるエリアの基準

1. 同世代の多さ

若い世代の定着

生活の拠点として日々の暮らしを過ごしていく中で「住宅」というのは大切な場所であり、それだけに自身のライフスタイルに合った環境で暮らしていきたいと考えるのは、当たり前のことでしょう。

同世代ということは他の世代に比べて、自分とあまり変わらない収入や趣味趣向、ライフスタイル、住環境における考え方を持った世代が住んでいる割合が高いと考えるため、安心感を持つことができます。

地方では若者離れが深刻になっており、過疎化が進んでいる地域も多く存在しています。地方を離れた若者は都心部に集まる傾向があり、そのままその土地に移住するケースが一般的になりつつあります。絶えず新たな若い世代が集まり、定着し、さらに老後も暮らし続ける環境が整っている地は、自然と「多くの世代が暮らす街」となります。

このように世代を問わず人気を集めるエリアというのは、若い同世代が集まり定着していくことで形成されていくのです。

2. 多世代に好まれる条件

ジェネレーションギャップのない土地

上述したとおり、若いうちから同世代が集まり定着することの繰り返しにより、「多世代が暮らす街」が生まれていくわけですが、多世代からその土地が好まれるには、どの世代の人口も多く存在し、同世代が少ないことによるジェネレーションギャップを感じさせないことによります。特に「独身若者世代」から「子育て世代」へとバトンが繋がれていくことが定着へのポイントとなるので、この2つの世代から好まれる条件を満たす土地は人気が高いといえます。

「独身若者世代」

  • 交通の便がよく、通勤や通学がしやすい
  • 駅周辺が栄えており、商業施設が多く存在する
  • ランキング上位街に住むことで自信のステータスになる
  • 音楽やファッションなど地域独自のカルチャーが根づいている

「子育て世代」

  • 治安が良く、安心して子どもを育てられる
  • 学校や病院、公園などの公共施設が充実している
  • 徒歩や自転車圏内に買い物できる店や施設がある
  • 物価が安く、住居費が家計を圧迫しない土地である

3. 「世田谷区」という人気エリア

バランスのとれた街

以上のことから都内人気エリアといえば、「世田谷区」があがってくるのではないでしょうか。世田谷区は「下北沢」「三軒茶屋」「二子玉川」という商業施設があり、若者から好まれる地域独自のカルチャーが根づいています。また、どの街も繁華街を一歩離れると、閑静な住宅地が広がり、多くの子育て世代が暮らしています。賑やかな街と周辺の落ち着いた住宅環境が整っていることが、多世代から好まれる条件と言えるでしょう。
また、世田谷区以外でも杉並区、中野区上記の条件を満たす人気のエリアと言えます。

注文住宅を建てるということは、その土地に10年、20年、あるいは50年以上も暮らしていくことを意味します。そうであるならば、自分たちが1つ上、2つ上の世代になったときでも快適な環境を維持できるエリアに注文住宅を建てることが望ましいといえるのではないでしょうか。